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暇な美容師の奇行

あなたは自分の財布から他人のヘアカット代を払えますか?

こんにちは、絶賛東南アジア一周中、現在位置はタイの首都バンコクです。 今日、路上でカットしていた時にちょっとしたストーリーがあったので、ご紹介します。

まずはタイのオススメのお店から始まります。

本日の食事

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ぼくはタイにいるときは基本的にカオサンから30分〜1時間かかるガイトーンプラトゥーナム(通称ピンクカオマンガイ)のカオマンガイばっかり食べています。40バーツ(約140円)とコスパもいいし、美味しすぎてたまらないのです。福岡と渋谷にも店舗展開していますが、見た目も味も別物です。どっちも美味しいけど。

前回バンコクに滞在していた際は1日3食、しかも2人前ずつオーダーするハマりっぷりでしたが、最近は1日1食なので夜だけ行きました。ちなみに遠い場所ですが、そこまでのバス代は無料。ちゃんと払ったほうがいいんですけど、サラーっと乗車してシレーっと下車すると、お金を払うタイミングがないんです。今年2回目のバンコクですが、いまだにバスがいくらなのか分かりません。乗車賃の払い方も分かりません。

※良い子はマネしないでください

そんな遠くまで食事しにいくものだから、次の待ち合わせまで路上カットする時間が30分しかなくなってしまいました。ハハハー

できるだけ支援金に手をつけないためにも宿代の200バーツ(約650円)は1日の必達ノルマです。タイにはめっぽう強いストリートパフォーマーなので30分あれば宿代は稼げる気はしています。それはもう日本の最低時給を上回る勢いです。

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場所はカオサンロードの西端。30cm後ろが警察署の敷地。香港で捕まりかけたけど、タイ警察に関してはこの余裕っぷりです。タイで最初のカットは見た目がすごく日本人で実際はインド人のNamさん。台湾人のわがままボディの彼女と1週間のバカンスに来ているそう。

そんなNamさんをカットしていると、髪を切りたげに見つめてくる一人の男性の姿が。

見る限りの先入観ではお金に一切の余裕はなさそう、髪もヒゲも伸び放題でしばらく洗ってもいないでしょう。周囲のタイ人おばちゃんは「その人は臭い、汚い」と、僕に向かってジェスチャーし、やめとけというニュアンスを醸し出してきます。それに対して、ぼくは苛立ちをおぼえました。

ぼくは髪を切ることを特殊能力とも高貴な行いとも思っていません。言ってしまえば歯を磨くくらいのものだと思っています。なんでそんなごく一般的な行いで人を選ばなきゃいけないのか。ましてや汚いから、臭いからってぼくの健康状態がどうにかなってしまうのか。

それはすごくしょーもない話でした。

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この人は英語は出来ませんが、カウンセリングにおいて問題ありません、ぼく、普段の英語のカウンセリングは80%知ったかぶりですから。言葉の向こう側は慣れています。

クシは全然通らず、生えグセなのか寝癖なのかはわかりませんがグシャグシャの頭。通常、美容室ならシャンプーをしてリセットしますが、路上では通用しません。その限られた環境でも最大限のカットができるよう、ぼくは下積みをしてきています。

この方からお代はいただきませんでしたが、そのまえに切ったインド人のNamさんが「この人の分は私が払う」と言っていただき、ありがたく頂きました。Namさんかっこよかったです。インドに行った時は泊めてくれるそう。バンガロールってどこだろ・・・

今日は30分の間に2人をカットして終業。かかげていた最低ノルマは30分で達成しました。

Price up to you(価格はあなた次第)

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写真は今年2月のカオサンロードカッティングオールナイト

『Price up to you』この言葉は髪を切りながら旅している人がよく使う価格設定のやりかたです。それぞれの旅人美容師でこの言葉の解釈は若干異なると思いますが、ぼくが通りがかるひとにに説明しているのは、

「Rich people should pay lot of money, 裕福な人はたくさん払うべき Poor people shouldn`t pay money.」 貧しいひとは払わないでいい

英語は間違っていると思いますがこれで十分です。

今までの旅では、小学生くらいの子からもお金をもらっていました。技術に対する対価を重んじていたんです。

しかし、自分がつい最近に香港で貧困や飢えを経験し、どうでもよかった1円がどうでもよくなくなった時、自分の中でいろいろな変化がありました。一番早く顕著に現れたのがカットの対価の受け取り。みんなが満足する価格設定。日本の美容室でも全メニューPrice up to youにすることが遠い目標としてあります。夢じゃなく目標。確実に達成する目標であります。

明日はタイの祝日(憲法記念日)で禁酒日です。お酒を失ったカオサンロードはぼくにとってなんの価値もないでしょうw

そんなこんなでもしかしたらスペース的にカオサンロード終日カットし放題なのかもしれないので、めっちゃ早起きして午後2時くらいからエンドレスにオープンします。

通りかかった人は気軽に声かけてください。もしかしたら見知らぬホームレスのヘアカット代をいきなり請求するかもしれません。